世界7か国(G7)の首脳が味わった日本酒、三重県の「瀧自慢」

 水にこだわり、米にこだわり、少数精鋭の小さな酒蔵が丁寧な手仕事で造った日本酒が世界へ! 2016年に開催された「伊勢志摩サミット」で乾杯酒・食中酒として選ばれたのは特別な高級酒ではなく、庶民から日常的に愛される日本酒「瀧自慢」でした。世界7か国(G7)の首脳が味わった、日本を代表する「国酒」をご紹介します。

瀧自慢ってこんなお酒

 瀧自慢は、パーカーポイント※1で驚異の90点を獲得。日本酒版パーカーポイントの純米吟醸、純米大吟醸部門にエントリーした800銘柄中、90点以上の高得点を出したのはわずか78銘柄のみ! さらにこの中から、伊勢志摩サミットの乾杯酒・食中酒として選ばれるのがどれほどすごいことか。まさに日本を代表する「国酒」です!

注:パーカーポイントで90点以上を獲得したのは、「瀧自慢 純米吟醸 備前雄町」
<参考>「瀧自慢 純米吟醸 備前雄町」 https://bishubishu.com/takijiman-bizenomati-720.html
※1 パーカーポイントは、ワイン・アドヴォケイト誌で、著名なワイン評論家であるロバート・パーカーが各ワインに付ける点数のこと。<出典元:Wikipedia>

裏エチケット

伊勢志摩サミット初日、G7首脳ワーキングディナー

 伊勢志摩サミット初日は、「瀧自慢 辛口純米 滝水流(はやせ)」が、ワーキングディナー※2の食中酒として振る舞われました。相性の良い料理として選ばれたメニューは、「伊勢海老のクリームスープ」や「鮑のポワレ あおさ香る鮑ソース」など、地元・三重県産の海の幸。そしてメイン料理は、松坂牛フィレ肉にワサビを添えて提供されています。

 このお料理に合わせた食中酒であれば、ぜひ燗酒(かんざけ)をつけていただきたいところ! 熱燗(あつかん)はさすがになかっただろうと思われますが、オバマ元大統領と安倍首相が熱燗徳利とお猪口で酌み交わしている様子を見てみたいものです。

※2 1日目(2016年5月26日)ワーキングディナー献立(外務省公式サイト) https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000160811.pdf
<参考>1日目食中酒 「辛口純米 はやせ」 https://bishubishu.com/takijiman-hayase-720.html

G7<外務省公式サイトから引用>
伊勢志摩サミット<外務省公式サイトから引用>

ひとりサミット開催! 2日目のワーキングランチを再現

 お料理の詳細とお酒の銘柄は、外務省公式サイトに掲載されていますが、どんな酒器で、どのぐらいの温度で飲んだかまではさすがに記載されておりませんので、想像が膨らみます。

 おそらく温度は「冷や」で、酒器は「シャンパーニュグラス」、もしくは「リーデル大吟醸専用グラス」だろうと推測できるのが、サミット2日目・ワーキングランチの乾杯酒として振る舞われた「瀧自慢 純米大吟醸」です。その味わいは、正統派の穏やかな吟醸香(ぎんじょうか)※3の後に、ヤクルトの様な香り、まろやかな酸味と甘味、そしてしっかりとした旨味も感じられます。私の第一印象は、辛口好きにも受け入れやすい、上品でさわやかな甘みがあるということ。

 「なぜこれを乾杯酒に選んだのか?」と疑問に思い、ワーキングランチで提供されたメニュー※4を再現。「瀧自慢 純米大吟醸」とのマリアージュを試してみました!

 持つべきものは“融通の利く料理人のお友達”! 今回の「2日目・ワーキングランチの再現」に協力してくれたのは、なじみのイタリア料理店。メニューを渡しただけという雑な依頼にもかかわらず、再現度の高いパフォーマンスを披露してくれました。

 実際に2日目・ワーキングランチで提供された料理を再現すべく選んだメニューは……

①「蛸(タコ)柔らか煮」
②「伊勢鶏もも肉 塩麴焼き」
③「玉城豚ロース 山椒焼き」

※3 吟醸香=吟醸系の日本酒特有のフルーティーで華やかな香り
※4 2日目(2016年5月27日)ワーキングランチ献立(外務省サイト) https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000160815.pdf
<参考>2日目乾杯酒 「瀧自慢 純米大吟醸」 https://bishubishu.com/takijiman-jyunmai-720.html

蛸柔らか煮

 あいにく蛸がなかったので、柔らかいイカめしと合わせてみたところ、第一印象で甘いと感じていた味わいが、イカを食べる事により締まりが出て、飯の部分との調和も良く、イカの生臭さもまろやかに変化。これはマスキング効果※5のあるアミノ酸が豊富な日本酒にしかできない業(わざ)。もしワインと合わせたらきっと生臭く感じることでしょう。単体でも楽しめるお酒ですが、私はペアリングした方がおいしいと感じました。

※5 アミノ酸は魚介類に含まれる過酸化脂質の酸化を抑制する働きがある為、魚介類の生臭さなどをコーティングしてくれる。
<出典元:一般社団法人ジャパン・サケ・アソシエーション(JSA)認定講座テキスト>

イカめしと瀧自慢

鶏もも肉岩塩焼きパセリと山椒のソース

 「豚ロース山椒焼き」のほかに、「鰻(うなぎ)巻き玉子」があったり、お椀の赤だしにも粉山椒を使用していたりと、なにかと山椒を合わせるお料理が多かったワーキングランチ。本来のメニューは「伊勢鶏もも肉 塩麴焼き」でしたが、山椒を使ったアレンジ料理で試してみました。

 すいすいと飲み進めるには、甘さのボリュームが少し気になる「瀧自慢 純米大吟醸」ですが、岩塩のみでパリッと焼いた鶏もも肉の脂で中和され、甘みがそぎ落とされます。さらにシェリービネガーの酸味に、パセリと山椒の刺激が口の中で混ざり合い、「和風のスパイシー」が完成します。そこにまろやかな「瀧自慢 純米大吟醸」が加わると、日本酒の甘さがほどよくチューニングされます。

鶏もも肉山椒ソース

豚ロース山椒焼き

 次に、「豚ロース山椒焼き」です。あえて自宅で作る照り焼きのような味付けをしていただきました。みりんと山椒ソースを使って照り焼きにしたところ、みりんやソテーした玉葱の甘みが、「瀧自慢 純米大吟醸」の甘さを完全に打ち消すという現象が起こりました。どちらかを引き立たせるのがワインであるならば、補い合うのが日本酒だと思えた瞬間でした。

 お料理とお酒、いずれかだけではわからない世界があります。G7だからといって特別な高級酒を出すのではなく、お料理との相性を考えて、庶民から愛されている日本酒が選ばれたのだと思いました。

 また、「豚のロース山椒焼き」に柚子を合わせてみると、柚子の優しい酸味と香りが「瀧自慢」にとてもよく合いました。

豚ロース山椒焼き

ひとりサミット番外編

 番外編として、サミットでは提供されなかった「瀧自慢 純米大吟醸 匠35」も飲んでみました。

 「匠35」の第一印象は「米からなぜこの味が?」と思うほど、もぎたてのメロンや桃をかじったような、新鮮なフルーツの味わい。「瀧自慢 純米大吟醸」のような甘さは感じられず、心地良い酸味。温度変化とともに味わいの変化も楽しめるので、お酒単体で飲んでも良し。

匠35
匠35 裏エチケット

 みなさまも、合わせるお料理や温度で変わる、日本酒の味わいの違いをぜひ楽しんでみてください!

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