【特別連載】食の都・パリで酒蔵を創る! 日本酒ベンチャーWAKAZEの挑戦をリアルタイムに!

これまでのWAKAZEの歩み

 読者の皆さん、はじめまして。日本酒のベンチャー企業「WAKAZE」代表の稲川琢磨です。これから、私のパリで手がけている酒蔵設立の奮闘記を寄稿することになったのですが、まずそもそも「WAKAZEってどんな会社?」というところから入りたいと思います。

 WAKAZE(※1)は2016年1月に私、稲川琢磨が創業した会社で、蔵を持たずに斬新なコンセプトの日本酒を造る「委託醸造(※2)メーカー」として事業を展開してきました。起業後に移住した山形県鶴岡市を拠点として、ワイン樽熟成日本酒「ORBIA(オルビア)」や、ボタニカルSAKE(※3)「FONIA(フォニア)」を開発し、国内30都道府県・海外7か国に販売。昨年2018年7月には東京の三軒茶屋に自社醸造所を併設したタパスバー「Whim SAKE & TAPAS」をオープンし、年間48回も新しいレシピ(※4)を生み出すというユニークな酒造りをしています。

 ※1:WAKAZE 公式サイト https://wakaze.jp/
 ※2:自家醸造ではなく、他の酒蔵に委託して酒を造ること
 ※3:ボタニカルSAKEはWAKAZEが日本で史上初めて開発したタイプのお酒で、日本酒の発酵中に柚子や山椒など様々な種類のボタニカル副原料を入れることで、複雑な香りを引き出している。カテゴリーとしては日本酒ではなく、その他の醸造酒の扱いになる。
 ※4:伝統的な酒蔵では数年に1回ほど新商品を出すくらいのサイクルだが、月に4回・年に48回も新しい商品を開発するのは日本酒業界では世界最速レベルと考えられている。

WAKAZEの定番商品
WAKAZEの定番商品

なぜパリで蔵を創るのか?

 パリで酒蔵を創ろうと思ったキッカケは、5年前に遡ります。とあるお寿司屋さんで飲んだ日本酒のフレッシュな香りや味わいに衝撃を受けて、「学生時代に留学していた食の都・パリで、おいしい日本酒を現地生産したら面白い!」と思ったこと。当時、新卒で勤めていた外資系のコンサルティング会社を2年で退職。まずは国内で事業を立ち上げ、軌道に乗ってきた今年1月、ついに5年越しの夢に向けて渡仏しました。パリで酒蔵を創るということは、歴史上初の試みです。今、まさに挑戦しています!

WAKAZE三軒茶屋醸造所の外観
WAKAZE三軒茶屋醸造所の外観

世界中がSAKEへ興味を持つことのキッカケに

 人生初の執筆活動ですが、気負わずに、できるだけ定期的に、なるべくリアルタイムで臨場感のある情報をお届けしたいと思います。

 WAKAZEは「日本酒を世界酒に」というビジョンを持った会社です。そのビジョン実現のために起業し、実際に事業を行ってみて感じたのは、「造り手を増やすことこそが、飲み手が増えることに繋がる」ということ。ビールやワインもそうですよね。「世界中で造られるからこそ、世界中で飲まれる」アルコールなのだと思います。

 世界中の人がSAKE造りに興味を持って、「飲んでみたい!」「造ってみたい!」と思えるような、キッカケのバトンになれば嬉しいです。

パリにある都市型ワイナリーのオーク樽熟成庫にて
パリにある都市型ワイナリーのオーク樽熟成庫にて

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